調布市

[概要]

調布市は映画のまちとして知られ多くの映画関連の企業が集まっている.その理由は,フィルム現像に必要な良質な地下水や,撮影に適した自然環境の存在があげられる.実際に,山梨県・東京都・神奈川県を流れる一級河川である多摩川の流域となっている.歴史面でも,奈良時代(733年)に開山したとされる深大寺を有し,江戸時代,甲州街道沿いの宿場町として発展したことからも分かる通り歴史ある街である.江戸時代には新選組局長近藤勇を輩出した.ゲゲゲの鬼太郎で知られる水木しげるが住んでいた街でもあり妖怪の街としても知られる.スポーツに関しては,JリーグのFC東京の本拠地である味の素スタジアムがあり,その傍らには1964年東京オリンピック・マラソンの折り返し地点がある.

[由来]

昭和30(1955)年4月1日、調布町と神代町の合併により誕生.租調庸の調(絹・布・糸や各地の特産品)として布を朝廷に納めていたことに由来.(調布市議会の20年より)

[地形]

[歴史]

ああ

[構成]

・入間町
入間とは,渓谷の入り込んだ場所を指す.(角川日本地名大辞典)
・菊野台
昭和44年からの町名.
・国領町
説1: 平安時代,豪族が朝廷に献上した土地が国衙領(こくがりょう:地方政治のための役所のようなもの)となった説.国衙領は荘園に対して,国司の直接支配下にある土地のことを指す.
説2: 幕府の直轄領として飢饉に備えた屯倉(とんそう、米・穀物倉)があったためとした説.
(国領商盛会HPより)
・小島町
中世に小島某の所領であった説(歴史地理),中世西方染屋(そめや)より府中までひろがっていた小島郷の名残説(地名辞書)がある.(角川日本地名大辞典)
・佐須町
佐須村の名主温井三郎左衛門の先祖で鎮守虎狛神社の社司であった佐須豊後の姓が由来である.
・柴崎
近くに柴山という山があったことが由来.
・上石原
・下石原
石が多い原っぱであったことが由来と考えられる.
・深大寺北町
・深大寺東町
・深大寺町
・深大寺南町
・深大寺元町
近くにある深大寺に由来.深大寺は,深大寺を開いた満功上人(まんくうしょうにん)の父、福満(ふくまん)を助けた水の神,深沙大王(じんじゃだいおう)に由来.(深大寺HPより)
・仙川町
湧水地としてたくさんの水が湧いていたことから千窯と呼ばれていたことに由来.
・染地
朝廷に調として納める布を生産していた.生産工程の染布に由来.
・多摩川
周辺を流れる多摩川に由来.多摩川は上流の山梨県丹波山に由来するという説が有力.(多摩市HPより)
・調布ヶ丘
昭和30年代の番地整理に伴い誕生.由来は市民による命名であると考えられる.
・飛田給
荘園として飛田某(とびたなにがし)という領主からの給田地であったという説が存在.
・西つつじヶ丘
・東つつじヶ丘
京王電鉄による宅地開発の計画名「つつじヶ丘」が由来.
・西町
・野水
・富士見町
・布田
朝廷に調として納める布を生産していたことに由来.
・緑ヶ丘
・八雲台
・若葉町

[かつて存在した地名]

(調布市議会の20年より)
昭和30年代に都市開発の活発化に伴い町名地番の整理の必要性が生じた.当時は複雑な町割りであり,飛び地も多く存在した.このような状況からいくつかの新町名の誕生とともに以下の歴史ある地名が消えた.

・北野町
明治22年に北野村の飛地が神代村に編入。市制で北野町。改正で仙川,若葉町,東・西つつじヶ丘に編入.
・大町
神代村の大字に編入,市制で大町に,改正で入間,国領町,西つつじヶ丘,菊野台。
・上ヶ給(アゲキュウ)
「此地元は布田(ふだ)宿の内にて某氏の知行たりしが,上地となりし故」上給といわれるようになった.(角川日本地名大辞典)
近世の上ヶ給村が調布町の大字となり改正で染地,布田,小島町へ。
・上布田町
近世布田五宿の一つ。上布田町から布田,染地,調布ヶ丘,小島町,多摩川。
・下布田町
近世布田五宿の一つ。上布田町から布田,染地,調布ヶ丘,小島町,多摩川,八雲台,国領町。
・金子町
武蔵七党の1つ村山党の渡来人系氏族である金子氏に由来すると考えられる.
神代村大字金子から金子町。改正で国領町,西つつじヶ丘,菊野台,佐須町。

[その他地名]

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